ファサリナ

孤狼の血のファサリナのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.3
男臭さ満天の暑苦しい日々!映像から蒸し暑さが伝わってくる。70年代の実録路線を彷彿とさせる荒々しくもどこか悲しい。『県警対組織暴力』と同じく悪徳警察官が主人公だが暴力団が絡んだ事件を解決するのが大筋というのが若干異なる設定になっている。ヤクザ顔負けの外見と暴力的な捜査方法で事件を嗅ぎ回る役所広司と非合法な捜査に疑問を抱きながらバディを組む松坂桃李が暴力団の縄張り争いを背景に起きた失踪事件を捜査するストーリーが中心に描かれている。
滝藤賢一やピエール瀧や音尾琢真やベテラン石橋蓮司など灰汁の強い俳優陣の演技がリアルで原作が読みたくなるような奥行きを感じた。暴力には暴力に対抗するのが正しいとは思わないがそうせざるを得ない状況下にいる人もいるんだろうと思った。
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