ばーどイヌサンローラン

人生はシネマティック!のばーどイヌサンローランのレビュー・感想・評価

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)
3.3
filmarks試写会

初めてのキノフィルムズ試写室での試写会。試写会場入り口がわかりずらかった。色々な試写室行ったけど、うーん、一番わかりずらいかも…?早く行きすきた?


ちょこっとあらすじ

第2次世界大戦中のイギリス・ロンドンで、映画製作に情熱を注ぐ人々を描いたヒューマンドラマ。1940年のロンドンでカトリンはコピーライターの秘書として働いていた。人手不足のため、彼女が代わりに書いたコピーが情報省映画局の特別顧問バックリーの目に留まり、ダンケルクでドイツ軍の包囲から兵士を救出した姉妹の感動秘話を映画化する脚本チームに加わることとなった。戦争で疲弊した国民を勇気づけるための映画だったが、製作が開始され、ベテラン俳優のわがまま、政府と軍による検閲や横やりなどトラブルが続出。そのたびにカトリンたちの脚本は二転三転してしまう。なんとか撮影は大詰めを迎えるが、最後に最大級のトラブルが待ち受けていた。(映画.comより)



感想


主人公のジェマ・アータートンの顔がイマイチ好きになれなく、無理かも?って思ってたが、脚本がいいのか、演出がいいのか、進むにつれて、どんどん気にならなくなっていった。


サム・フランクリンが、いい。いいのだ。もう仕草ひとつひとつが魅力的で、ヤバイ。今までそんなにいいと思わなかったんだけど、この役どころがいいんだな。特に『何か飲む』と首をすくめるシーン。うわー、ダメだ、思い出しただけで…。かっこよすぎる。『ライオット・クラブ』のように若さを前面に出した役でもなく『世界一キライなあなた』みたいな、ちょっと癖のあるある役でもない。まだ若いはずなに落ち着いた渋さが漂っていて苦悩する表情が、観ているこっちまで、辛くなるような…



政府の検閲や軍の横ヤリ、政府の要望、ベテラン俳優のわがまま、映画局の共同脚本家のサム・フランクリン演じるバックリーからは容赦ない厳しいダメ出しなど、次から次へと起こる問題に葛藤しながらも奮闘する、脚本経験0なのに、なんか目に留まっちゃって脚本を書くことになるジェマ・アタートン演じる主人公カトリン。ふたりは共に仕事をするうちに親しみと好感みたなものを感じていくのだが…



ちょっとここからが、わたし的にぐっとくるポイントで…



すごくお互いがお互いのこと想ってるのに、切なくて、ってシーンなんだけど…、キュンキュン締め付けられるのだ。



でも、


でも、



幸せがおとずれる。



その今が一番ハッピーって時に、思いもしない不幸に見舞われるのだ。良かったね!って思ったすぐ後…



ココ、言葉にならないぐらい、わたしも哀しかった…



人生は映画のようにはいかない。



だから面白い。


不測の事態の連続だ。


そんな、人生を映画になぞったような作品。


人生と映画製作が重なりあったような、現実と創り出された世界が織り交ざったような悲喜交々の人間模様。



だから映画って面白い、って改めて思わずにはいられない、そんな作品。




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