erika

人生はシネマティック!のerikaのレビュー・感想・評価

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)
4.0
あらすじを読むまでは映画「ダンケルク」の撮影裏側かと思ってましたꉂꉂ笑
正しくは第二次世界大戦中、ダンケルク退却があった後のロンドンが舞台でした。執筆経験ゼロの女性が、ダンケルク退却の救出劇を元に、国民を鼓舞するプロパガンダ映画の脚本に挑むお話です。

バランス感覚がすごく良い映画だなぁ。
まず「コメディ」。撮影と同時に始まるベテラン俳優のわがまま、政府や軍部の無茶な注文。それらをクスッと笑えるジョークと共に軽やかに描いています。
「ナンシー号のエンジンが故障するのはイギリスの技術の質を疑い、士気低下に繋がる」っていう指摘は笑えました。
1つの実話を元に映画のプロットを決めていくシーンが好き。実話ベースの映画はこうやって取捨選択、脚色を加えながら作られていくんだろうな(* ॑꒳ ॑*)

次に「ロマンス」。上司で脚本家のバックリーは、映画の序盤からカトリンに想いを寄せてるんです。でも、カトリンは画家の男性と暮らしていて"指輪"もしている...。
イギリス男性・映画のと言っていいのか分かりませんが、こういう優しい男性の想いの寄せかたが好きです(*´˘`*)♡
"映画"のラストは不意打ちです。撮影してたのは気づいてたけどまさかこの流れこのシーンで使うなんて!思わず泣けちゃいました(T^T)

そして、「戦争」。いつ訪れるか分からない空襲。コメディ・ロマンス部分にキャラクター達と浸っていると突然訪れる悲劇。
昨日会話したはずの友人や1瞬前まで見つめ愛し合っていた恋人を、突然奪われる悲しみは筆舌尽くし難いものでしょうね(*´A`*)

3つの要素を上手に1つの映画にまとめています。気分は「ナンシー号の奇跡」を観た観客達と同じで笑い、泣き、喜ぶ...。これは多分また見たくなる映画だなぁ( ´罒`*)✧"
erika

erika