このレビューはネタバレを含みます
まず初めに、普段は字幕派な私だけれど、この作品については『吹替え』で観たほうが良いなと思いました💡
正直個人的には、字幕の日本語翻訳も吹替えの日本語台詞もどちらも非常に勿体なくて、両方の良いとこ取りをすれば最高だったなあという印象...
でもトータルで見て、吹替えのほうが大事なところは外していないし、なにより会話の訳が馴染みやすいので理解と共感がしやすい!
【以下ネタバレ有】
とりあえず某シーンがあまりにショッキングすぎた...
「嘘でしょ!!!」って思わず声が出た。
でも「伏線」と言うのも野暮なほど、後ろで明らかに頑なにこれを示唆する台詞が繰り返されていたので、嫌な予感はしてましたよね... 皆さま...
『人生はいつ終わってもおかしくないと思う
無駄にするのはとても勿体ない事よ』
伝えられないままにならなくて良かったけれど、文字通り『明日をも知れぬ命』になってしまった。
『半分削れ』『必要ないところ』
これがロマンチックな伏線になっていたのはとても素敵だったなあ。この引用がとても甘美だった。
映画の脚本制作で、脚本家たちがワクワクしながらシナリオ作成するシーンも良かったなあ。
他にも印象的な台詞がたくさん。
『死に意味はないよ / 死ぬこと(死という出来事)に目的なんてない』
その通りだと思う。
だけど人はその死を納得する為に意味を付けたがる。まるで映画の中で起こる悪い出来事のように、人生というストーリー上で必要な事だったのだと。
人生は映画とは違うのに。
『でもジョニーのいない世界なんてない
私はそんな世界住みたくない』
どんなに悲しくて辛くて仕方なくても、それでも君が存在する(した)世界がいい。たとえ失う運命と知っていても、それでも君の居る世界を選んだだろう。
『どんなに強く望んでも手に入らないもの
それは生きる力を奪うか
命尽きるまで燃え続ける炎を与えてくれるか
でも最後までいなくならない、結末は見届ける
正しい結末にすべきだからだ
戦う価値のある、そんな結末に』
亡くした彼をどんなに想っても還ってはこないけれど
それに絶望して人生を棒に振るか
生きている限り想い出を糧にするか
自分の人生は自分で在るべきものにしていく
戦って戦って、最後には幸せになれたら、踏ん張った甲斐があったと、そう思えるはずだから。
そういう事なのかなっていう私の解釈。
人生は映画とは違う。
だから起きた事に意味なんてない。
それはつまり結末だって決まっていないという事。
人生は映画とは違うから、だから
自分の思う正しい結末にする事ができる。
自分の人生の脚本家は自分だという事。
思いも寄らない事故や横やりで二転三転する人生(脚本)を、どういう結末にするかを決めるのは、やっぱり自分なのだ。