Amber

ルージュの手紙のAmberのレビュー・感想・評価

ルージュの手紙(2017年製作の映画)
3.8
ベテラン助産師のクレール(カトリーヌフロ)はシングルマザーで、勤めている病院はもうすぐ閉鎖される。
30年前に出て行った血の繋がらない母親ベアトリス(カトリーヌドヌーヴ)から急に会いたいと言われ戸惑うが、彼女が脳腫瘍を患っていることを知り、仕方なく受け入れる。ベアトリスが出て行ってから、父アントワーヌは自殺していた。
奔放で、脳腫瘍になってもお酒やタバコをやめず、ギャンブルでお金を稼ぐベアトリスに、クレールは呆れるものの、彼女に影響を受け、菜園で隣り合っているポールと付き合い始める。しかし、ベアトリスの余命は短くて…

邦題『ルージュの手紙』の意味はラストでわかります。
観る者の想像に任せるラスト。
ポールは見た目は普通のおじさんだけど、とても優しくて、包容力があり、素敵な男性で、クレールのことをいつも支えてくれて、クレールがうらやましくなりました。
クレールのイケメン息子のシモンは、ベアトリスの元夫でクレールの父アントワーヌにそっくりで、ベアトリスは、シモンと挨拶の軽いキスをした際にまるで元夫ともう一度キスしたような錯覚に陥ります。
シモンはシモンで、医学生だけれど恋人リュシーとの間に赤ちゃんを授かり、親になることを決意します。
クレールの菜園での美しい自然とも相まって、命は脈々と受け継がれ、それぞれがその時色々な選択をして、この世は動いているんだなと、思わせられる素敵な映画でした。
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