Nobukyouju

誰がための日々のNobukyoujuのレビュー・感想・評価

誰がための日々(2016年製作の映画)
4.2
アマプラで評価高く見始めた。
画面にショーンユーが写っており、劇が始まるとエリックツァン登場。
最近演技派で馳せてる2人ではないか。
観進めていくと、話はこちらの予想を次々と裏切るように状況はよくなっていかない。
絶望的な状況、全くこれからもいいことが起こり得ない、それぞれが病気と健常者で精神状況に違いはあれど実は最初は距離があったはずの2人だけが自分から離れない人間なんだ、ということにお互いが気付くラストです。

素晴らしいですね。
演技は置いておいても実は暗い映画を撮らせても一流の香港がまた傑作を生んで、売れっ子がそれに乗ってる図式。
親友は死に、信じたかった妻には悍ましい言葉を浴びされ、この、程度はさておき真面目にやってる自分から何故か人が離れていく、という状況を感じた人がどれくらいいるか、ですね。

レアな映画だと思ったら思ったより採点が高く、驚きながらレビューを見ると、全く理解してない内容のオンパレードで驚きました。
これはどこの国にも通じる、俗世の冷たさと心の寂しさを綴った物語です。
深く考えて欲しい、そしてこの映画を分かるような、他人に優しくなれる世の中になれるといいなと改めて思いました。
Nobukyouju

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