みゆ

誰がための日々のみゆのネタバレレビュー・内容・結末

誰がための日々(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

トンには寝たきりの母親がいた。弟はアメリカに永住、父はお金を入れるだけで家には寄り付かない。トンに冷たくあたる母。それでも母を施設入所はさせたくはなかったトンは会社を辞め、自宅で母の介護にあたる。ギリギリの状況の中、トンはある事件により母を亡くしてしまう。ショックのあまり重いうつ病を患ったトンは精神病院に入院。8050問題、集合住宅問題。特に本作は、光明とか希望とか無く悲しい物語。社会派の良作だとは思いますが、自分に落とし込んで色々と考えてしまい、息苦しさで押しつぶされそうでした。「重い」「しんどい」では処理できない芯の温もりを探しながら観了。ずっと暗かったしなんかもう全てが終わりなんだなと思えて、でもこの鬱蒼とした日々の中の一筋の希望みたいなものが見えた。1年間の治療を経て退院したトンは、父と2人での生活をスタートさせる。予想してたよりハッピーエンド(?)で終わってよかった。
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