真昼の幽霊

ジャコメッティ 最後の肖像の真昼の幽霊のレビュー・感想・評価

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TOHOシャンテで観たが、映画も客層もシャンテ感抜群だった(Bunkamuraとかでもかかってそうな雰囲気だけど)。
映画そのものは、ジェフリー・ラッシュの怪演をただひたすら愛でるべき内容で、それ以外に特筆すべきものはなかったかのように思う。ジャコメッティに詳しければ「いや、あんなひとではなかったんじゃないか」「想像通りのジャコメッティだった」とかうだうだ言えたのかもしれないが、美術にうとい自分にはその辺りもよくわからず。
本当に地味な映画で、偏屈だけど実は温かい人みたいな定番の落としどころを用意するわけでもなく、ドラマチックなフィクションを加えるわけでもなく、ただひたすら偏屈なジジイとそれに振り回されるお兄さん、という構図をくずさなかったことについては好感が持てる。
どうでもいいけどジジイになっても女にモテるというのは本当に羨ましい。
真昼の幽霊

真昼の幽霊