見えなくなった男が
見えないことを受け入れるまでの話。
無謀で、強引にも見える彼の選択…眼の障害を隠し、五つ星ホテルに潜り込むことは、
彼の出来ることと
出来ないことを炙り出す。
私たちが「見えないんじゃ、できないさ」と切って捨てそうなことでも、彼は彼なりの答えを導き出す。
見えない
聞こえない
話せない…あらゆる身体的特徴を、障害と見るか個性の一つと見るかで、観える世界は変わる。
抗うか受け入れるかで
更に変わる。
人は、自ら導き出した答えでしか、前へは進めないのだ。
何かを試し、自分で答えを出したことのある大人なら、
感じ入るものがある筈。
