ムギ山

ファースト・マンのムギ山のレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.8
月面着陸という国家的事業を、きわめてパーソナルな事件として描いてしまった監督の力技にびっくり。宇多丸師匠の解説によると、脚本のジョシュ・シンガーはかつて"The West Wing"の脚本を書いていた人らしい。現実の歴史的事実をうまく取捨選択・改変しながらストーリーに織り込んでゆく手際はたしかに見事なのだ(ろう)けれど、ただひとつ、ニール・アームストロングが月面に降り立ったあと、月のクレーターに「KAREN」の刻印の入ったブレスレット(か何か)を落とすというシーンにはたいへん疑問を覚えた。ホントにあんなことしたとしたら大問題だし、「もちろんフィクションに決まってるでしょ」というのが作り手のスタンスなら、それがちゃんと分かるようにしなければいけないのではないか。
音楽(ジャスティン・ハーウィッツ)が良い。しばらくこれを聴きながらランニングをしています。
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