トンボのメガネ

ファースト・マンのトンボのメガネのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.9
ひとつ言えることは、この作品は絶対に映画館で見なくてはいけない。
家のテレビや、ましてスマホで鑑賞するのは見たとは言えない作品だ。

ファーストマンを観て感じたことは、自分はチャゼルの作る作品が好きなんだ と言うことがよく分かった。

セッションを最終日に駆け込みで劇場で鑑賞した時、一緒にみていた映画好きの友人には酷評だった。
でも、自分は彼の独特の裏切り方が気持ちよくて…見終わった後の爽快感がたまらなかった。

ララランドは裏切りとは少し違うが、 回を重ねるごとに大切な作品になっていく。
そして、このファーストマンは静かに心にスーッと染み込んで行くような作品だった。

見終わった後のとても静かな、まるで座禅を組んだ後のような爽快感。
(組んだことないけど…)
散らかった心が綺麗に整理されていくようだった。

この映画に多くを語る気にはなれないが、自分の感じたことが、きっとチャゼルの言いたいことなんだろう…
そんな風にシンプルに受け止めたくなる映画だった。
3本目の作品をみて、彼への信頼が確信に変わった。