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ファースト・マンのScreen7のレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.7
史上初の有人月面着陸を果たした"ファーストマン"であるニール・アームストロング。母船と小型船をドッキングさせるジェミニ計画、そして人類初の月面着陸に挑むアポロ計画が描かれている。賛美や英雄譚ではなく、月までの道のりがいかに過酷であったかが想像できる等身大な伝記映画。偉業の裏にあった多くの犠牲を描いていて、まさに光と影であったことが分かる。映画化にあたって脚色してる部分は勿論あるんだろうけど、ニールをはじめとした登場人物の心理描写が優れていた。また、ダイナミックな映像体験により、宇宙船の閉塞感、宇宙の広大さを存分に味わうことができる。ワクワクするというよりはハラハラ。今から50年以上前の技術で挑もうとしたというのが考えられない…。
米ソ宇宙開発競争のプレッシャー、メディアによる非難で精神的にキツかったろうに、常に冷静なニール凄いな。「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である。」の名台詞があるけれど、彼の謙虚でどこか達観してる部分が表れているよね。
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