だい

おっさんのケーフェイのだいのネタバレレビュー・内容・結末

おっさんのケーフェイ(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

本物のマグニチュード岸和田じゃん!
とか、
見たことある顔だと思ったら、南条隼人じゃん!
とか。

プロレス好きはわりと最初の段階でテンション上がるやつ。


ダイナマイトウルフ、ムーンサルトのフォーム綺麗だなと思ったら、
南条隼人ならそりゃ納得するわ。


ストーリー的には、
結局主人公のおっさんが何を掴むでもなく終わるので、
プロレス好きじゃない人には楽しめないというか、
何のカタルシスも得られない可能性大。

だ!
け!!
ど!!!

プロレス好きならわかるんだよなぁ!
この映画の熱さが!!!


内気ないじめられっ子の少年が、
偶然プロレスと出会い、自分も戦いたいと思うこと!
一度は戦うことを諦めた中年が、
もう一度戦いたいと思うこと!

プロレスってなあ、それなんだよな!

勝ち負けが問題じゃないのだ。
ケーフェイ、ブック、そんなものはどうでもいいのだ。
「プロレスは、相手がいないとできないだろ!」って、
必死にあんだけデカい身体を作り上げて、
必死にあんだけの技ができる技術を身につけて、
そんで、相手と阿吽の呼吸で通じ合わないと行けないのだ。

ただの口喧嘩が、
教室のストーブをゴング代わりにならすやつがいて、
喧嘩相手とロックアップして、
そんなんで通じ合えるのだ。

相手をリスペクトしなきゃ、
相手を信頼しなきゃプロレスなんて成り立たねんだよ。

最後、ステージからの森田のムーンサルトだって、
坂田のおっさんがきちんと受けてくれるって信頼があるからできるんだぜ。


何も残らなかった?
あんなしょぼくれたおっさんが、
少なくとも3人の子供をプロレス好きにして、
そしていじめてた子供まで通じ合わせて、
それで充分だろ。


キン肉マンが、戦いを繰り返す中で友情パワーを強固にして行く。
プロレスの醍醐味ってそれだと思うし、
きっとこの映画に携わってる人も、そう思ってるからこういう映画が出来たはずなのだ。
だい

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