湯っ子

おっさんのケーフェイの湯っ子のレビュー・感想・評価

おっさんのケーフェイ(2017年製作の映画)
3.7
プロレスのことはぜんぜんわからないのですが、小学生男子が大好物なので(けっしてヘンタイではありません)鑑賞。

教室で、主人公の少年と彼の親友が交わす目配せのところに、プロレスのとても大事なところが表現されてるのかもしれない、と思った(違うかも)。

少年と交流する、おそらく無職のおじさんとその母親の収入源が気になってしまい、おじさんにあまり感情移入できなかった自分が恨めしい。
でも、このおじさんが河川敷を疾走し、子供たちが自転車で追いかけるシーンは、子供たちの笑顔が心から楽しそうなのが良かった。
主人公といじめっ子との距離が自然に近づくのもいい。

「男には負けるとわかっていても、戦わなくてはならない時がある」という例のセリフがありますが、本作の挑戦者は、「負けるとわかっていても」というより、「きちんと負けるために」戦いに挑んでいたように思う。

作中に登場するレスラー・ダイナマイトウルフの登場曲が懐かしげで素敵なショボさでクセになるメロディ。なんだか気に入ってしまって、Appleでダウンロードしました(「メタルディスコ」チッツ)。

snatchさんがレビューしてくれなかったら、知らなかった作品だと思います。
ご紹介ありがとうございました!
湯っ子

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