男達は「汚い女だ」と眉をひそめ、あるいは「旅を止めるべきだ」説教をする。
女達は「彼女のように自由に生きてみたい」と、自分の別の人生を夢想する。
世の中に女性ホームレスが少ないのは複合的な理由があり、その一つが危険を避けるために人目のつかないところに隠れているからだと、本で読んだことがある。
そう言う意味でいうと、モナは男の野宿者と同じ放浪の仕方をしている。
そこから想像できる危険はすべて起きた。
少しも美化してない映画だけど、不思議と絶望は感じず、1人の人生の記録として、観る価値の高い映画だと思う。