カカヲ

冬の旅のカカヲのレビュー・感想・評価

冬の旅(1985年製作の映画)
4.0
若い女が1人
放浪しながら
自由に楽して?生きる


監督/アニエス・ヴァルダ

家なし、金なし、臭い、汚い、
性格微妙だが若い女でちょっと美人の
モナ(サンドリーヌ・ボネール)
彼女の可愛げのなさがとても良い!

ホームレスを選んだ18歳の少女の姿が
冷ややかで寒々しく
なんともリアルな熱量で描かれている

実際はこんなもんだろう

綺麗なものでもないし快適でもない

それでも
社会や人に従う事を拒んだモナ
彼女と出会った人々
男性からの目線と
女性からの目線の違いも印象的


今の私にはありえない生活だ
そもそも寒いの苦手なので無理
自由だが楽そうには見えないし

モナはほんとにそれが
自由で楽な生活だと思っていたのだろうか
逆に自由で楽して生きる事に囚われていたのではないだろうか

想像できたであろう必然的なラスト、
あらためて最初のシーンを見ずにはいられない





【メモ】

原題/Sans toit ni loi
 (屋根や法律なし)
カカヲ

カカヲ