今年のCO2助成作品のうちの１つ。わけがわからない。木村監督はこれまで手がけた短編作品を「ビジュアル先行で物語がない」「PVみたい」と評価されてきたようで、今回はきちんと物語を物語ることが目標だったらしいんですが、その目標は全く達成できてないように思う。あらすじは色々書いてるんだけど、実際の映像を観てもさっぱりそういうお話に見えない。牛とか、「キ」という精霊みたいな存在とかやはりビジュアル面では良かったと思える部分もあったけど。物語を語るという部分が挑戦したけれどやはり出来なかったのか、途中で放棄してこれまでのやり方に安住したのか、それがとても問題だと思う。「己の身体に対する疑問」とか、監督が取り組んでいるテーマ自体は面白いと思うので、頑張って欲しいとは思う。
