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嘘はフィクサーのはじまりのetaのネタバレレビュー・内容・結末

嘘はフィクサーのはじまり(2016年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

自称フィクサー(仲介屋)の主人公ノーマンが嘘を重ねて人脈を広げ、そこから成り上がる様から崩れていく様までが丁寧に描かれていました。
人間関係、複雑な社会背景のバック、政治などがよく作り込まれていて、キャッチーなタイトルと裏腹に大人向けの深くて少し難しい作品だと感じました。
うーんそうですね……良く言うと丁寧に作り込まれていて、悪く言うと丁寧な分序盤のスピード感が無く、ところどころテンポが悪くて盛り上がりに欠けるシーンがあったので、集中力の無い私には見るのに時間がかかった作品でした(笑)
あらすじとしては、ノーマンがニューヨークのユダヤ人社会に取り入ろうと嘘を重ねて首相エシェルなど要人に接近していきます。接近が上手くいき「首相のお墨付き」を武器に超大物たちの間で暗躍するも、過度の忖度や嘘で混乱を巻き起こし国際紛争に発展してしまうというお話です。
人付き合いの中でみんな各々が忖度や損得勘定をし、また人を利用して利用されてというリアリティのある闇が見え、切なくもユーモラスな映画でした。
ノーマンの印象は、少しデリカシーが足りていない、絡まれたらしつこいし面倒臭いおじさんだなという感じです笑
伏線?というかノーマンの設定が回収された終わり方は個人的に好きでした。
あとは離れた場所を2面に分け近くにあるような映像のつくりが面白かったです!
あ、あと関係者紹介の図が映画とリンクしていて素敵でした。
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