このレビューはネタバレを含みます
冬の南フランス。小さな農村の畑の片隅で、1人の少女が冷たく息絶えていた。所持金もなく、みすぼらしい身なりをした彼女モナの行動を、彼女の死の数週間前までに出会った人々の証言で綴っていく。
原題は「S…
自宅にて観賞
(簡易レビュー)
①フランスは南部といえども冬は寒い。映像と音楽から否が応にも冬の物寂しさを感じる。
②主人公に特に共感することはないが、なぜ彼女が放浪を選んだのかは気になるところ…
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原題『屋根もなく、法もなく』に英語で『バガボンド(放浪者)』とつけてから『さすらう女』と邦題に変えたのに『冬の旅』に変更した意味。
フランス。1985年。
フランス人が汚いと言うレベルの身なりを…
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働きたくない、自分のやりたい事だけして生きていたいってのは虫がよすぎだと思うけど、彼女がその考えに至るまで、冬の旅に出るまでに、彼女に何があったのかに思いを馳せると辛くなる。学校に行って資格を取って…
>>続きを読む彼女はどうして放浪を続けているのだろうか。楽して生きたい、自由に生きたい、酒にたばこ、でもそんな人生が幸せなんだろうか。様々な人が手を差し伸べてくれる、女性の植物学者、元活動家の牧場の家族、老婦人の…
>>続きを読むアニエス・ヴァルダ監督の作品。
劇伴が悲劇的な旋律でシャブロルの作品を思い出した。序盤からもう心を鷲掴み。
18歳の女性モナという放浪者を目撃した人たちの談話を通して、モナの放浪の足跡を辿る。
目…
現代にはない様な対人の距離感(水をもらう、パンをもらう、宿泊させてもらう等…)の描写が多く、良い時代もあったんだなと羨ましく思った。そんな時代を生きたかった。
死ぬ間際の最後の涙で、結局モナは望んだ…
(c) 1985 Ciné-Tamaris / films A2