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タイ・カップ/Cobbのとぽとぽのレビュー・感想・評価

タイ・カップ/Cobb(1994年製作の映画)
3.0
「この日偉大なる男がこの世を去った」 《友》 本当のことは胸にしまっておこう --- 史上最高の野球選手はとんだクソ野郎でした(?)。 盗塁というより相手選手を全力で蹴りに行ったり、銃をブッ放しまくったり、かなり問題ありだったそうな破天荒タイ・カッブをノリノリに演じているトミー・リー・ジョーンズのおかげで本作は高められている。もはや独壇場と言っても過言じゃないほどにキャラクターとして魅力的、つまり現実社会では絶対関わりたくない。スポーツ選手の伝記映画あるいはロードムービーとして記者の視点で綴られるというのが珍しかった新しかったかどうかはさておき、主人公のブッ飛んだ個性に身勝手な振る舞いは観客を笑わせるか不快にさせるかのどちらかだろう。後者の場合、そんなものを2時間超見させられるのは野球興味ない人が試合をフルで見るのと同じくらい辛いだろう。ヒーローの表と裏、光と影、スター選手の暗い過去。しっかりとここには衝突があって差異を伴う反復に既視感を覚える手法。途中からはドラマとしてしっかりと機能しているということなのだけど、ひたすら見るのツラくなってくる。波乱万丈の上にもう一波乱二波乱幾度とありが神経ムカムカ胃がキリキリするような疲労感を覚えた。そもそもやっぱり僕は伝記映画というジャンルそのものが苦手なのかもしれない、うん、きっとそうだ。飛び蹴り盗塁、良い子は真似しないように!

書いてないんだ忙しくて「お前には物事が見えていない」栄光を求めるのは罪じゃない「真実を?」
TOMATOMETER65% AUDIENCE58
Tommy Lee Jones's searing performance helps to elevate Cobb above your typical sports biopic; he's so effective, in fact, that some may find the film unpleasant.
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