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たまゆらのマリ子のITKのレビュー・感想・評価

たまゆらのマリ子(2017年製作の映画)
3.5
London の Raindance Film festival にて鑑賞。日本人同士からの目で見ると、日本人ならではのストレスの溜まり方、そして破裂寸前まで溜めてしまうという性質がリアルに描写されている。人がストレス発散の場を失った時に露わになる内側の狂気、それは事実でもあり私たちにとっては願望でもあるのかもしれない。対してイギリスでの捉え方は、日本人のソフトなイメージに対するバイオレンスさが日本人のイメージに反していたり、狂気の表現が彼らには起こり得ない形態であったりと、意外性を感じると言う話も興味深いものがあった。監督の人への思いが何かひとつの塊のようになって生まれてきたストーリーというような感覚を覚えた。
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