このレビューはネタバレを含みます
「妊婦が人を殺しまくる」…本当にそれだけの映画だったんで困っちゃいました。
せめてラストには、動機となった事件の全容が明らかにされるのかと思いきや、そうした種明かし的な面白みもなく、ただただ胎児に殺人を命令されて、殺していくだけの作品なんですよね。
まぁ、妊婦が抱える不安や孤独、社会に対する怒りや子供に対する恐怖のメタファーって事は理解出来ますが、物語性を排除した、あまりにもストレートな表現で、その率直さが面白くもあり、物足りなくもあり。
殺害方法は確かにユーモアがあって面白いんですけど、飛び抜けて斬新なアイディアってわけでもないし…なんとも微妙な作品でした。