ししん

セザンヌと過ごした時間のししんのレビュー・感想・評価

セザンヌと過ごした時間(2016年製作の映画)
3.5
🇫🇷フランス映画祭にて鑑賞

南仏エクス=アン=プロヴァンスの中等学校時代に、よそ者で級友からいじめられていたエミール・ゾラ(後に小説家)をポール・セザンヌ(後に画家)が助け、2人は友達になる。もう1人バティスタン・バイユ(後に天文学者)と親友となり、絆を深めた。
時が流れ行く中で、評価されないセザンヌ、小説が売れるゾラ、この2人の関係を中心に物語が進む…。
話しすると5分で喧嘩する孤立したセザンヌ、成功し仲間いるゾラ、監督曰く「色々調査してこの内容になりました」。
セザンヌの分かりにくい人間性は見ていると腹立たしく思える。しかし、男として、人として自由に生きる難しさを伝わってくる。
後半で起こるゾラのセザンヌへの絶望で離れてしまうシーンが印象的だった。
そしてラストは、実際に起こったかどうかわからないようで、ダニエル監督の想いから描いた内容。
やはり終了後に監督の話しが聞けるは楽しい。
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