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ポンデザール
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『ポンデザール』に投稿された感想・評価

[芸術とあなた、芸術と私、あなたと私を繋ぐ橋] 99点(OoC)

大好き。MUBIに登場したウジェーヌ・グリーン特集二本目、長編三作目。彼はナターシャ・レニエが好きらしく、何度も彼女を使っているのはファンとして嬉しい限り。前作『The Living World』同様、ほぼバストショットと過剰なまでの切り返しだけで成立させた芸術問答。音楽と沈黙、楽譜だけでは音楽として成立しないが、一度形になれば心に残り続ける。それを形にする者。名前を呼ばれすらしない指揮者、圧迫的で尊大な音楽家は音楽に意味はないと説いて現代音楽を見下し、それに反対したサラは魂で歌い上げ、パスカルは面と向かって抗議する。名も無き者の叫び、国家なきクルド人の見知らぬクルド語の歌。バロックとロック。過去と現代。数多くの要素が一見バラバラのように見えながらも一つの点に収束していく。芸術の神秘の話を神秘的芸術で語る。そんな映画。

自由に生きたいというぐうたら修士学生の青年パスカルは虚無に堕ちたせいで彼女に捨てられ、指揮者にボコボコにされた自信を失ったオペラ歌手サラはそれを苦に自殺する。交わるはずもなかった2つの人生が、それぞれの虚無と絶望によって交錯し、自殺を図ったパスカルはサラの歌声に救われる。パスカルはサラの歌声に取り憑かれたように彼女の影を追うが、既に亡くなった後だった。しかし、彼女の歌声は残り続け、彼はついに"橋"(ポンデザール)の上で彼女に出会うことになる。ポンデザールとは"芸術の橋"という意味であり、そのまま芸術とパスカル、芸術とサラを結び、三途の川を跨いで黄泉の国と現世を繋ぎ、歴史を繋いで、サラとパスカルを繋げるのだ。最高すぎた。特にこのサラとパスカルが出会ったポンデザールのシーンは素晴らしすぎた。

悪夢から目覚めたナターシャがクマのぬいぐるみを抱きしめるシーンの可愛さは異常(私もあんな感じで…ゴニョゴニョ…)。
テレビでルーヴル宮殿の映像を見て思い出し。

ちょっぴりネタバレになっています。

チャンスはあったにもかかわらず、最後まで出会うことが出来なかった生きることに疲れた男女が、世界一ロマンティックな橋の上で奇跡を起こす!
ブレッソン版「白夜」で二人が出会うきっかけになった自殺シーン。
どの作品だったか思い出せないのですが^_^;、トリュフォーの作品で好きな女性の名前を繰り返すレオのように。
小津監督伝家の宝刀以上に、ほぼクローズアップで切り取ったバストアップでの会話切り返し。
これらがオマージュのように使われています。
能の鑑賞で舞台を一切映さずに(ストーリーの字幕がサイレント映画のように所々にインサートされる)観客席の客を徹底した横移動のカメラでゆっくりと映しながら視線と表情をおさえています(最後は1人1人のクローズアップ)。またその演目とクライマックスをリンクさせたり、その他自殺未遂に終わるシーンなどでも絞り込んで敢えて見せない映像だったり、花に止まるミツバチやのんびり佇んでいるロバを観たりと目に映るもの全てを愛おしく見つめ生きる希望を表現したりと、秀逸な演出で見所てんこ盛り。

良い映画だったから、良かったら…と、友人にお呼ばれし録画した本作を見せて貰った。
昔何度も一緒に劇場へ足を運び、私好みの作品を心得ているだけあって正にドンピシャ好みの作品でした。
この切なくも美しい愛の物語、沢山の人に見て頂きのですが残念ながら劇場未公開…
ただまたどこかのBS・CSで放送されるかもしれないので、タイトルを頭の片隅にでも留めておいて下さい♪

御存知の方も多いかと思いますが、本作のタイトルになっている橋の言い伝えが素敵なのです(´ー`)
ただこの言い伝えのせいで欄干の金網が崩れてしまったとのこと( ゚Д゚)
世界中から訪れる恋人たちの愛の重さに耐えきれなくなった気の毒なポンデザール…

~追記~①
「天鼓」の観客席に座っている面々が、異様なオーラを発していたので【IMDb】で調べたところおそらくフランスでは名前が知られているであろう監督が10人弱に役者数人(確認出来たのは、トリュフォーの娘とマチュー・アマルリックのみ^_^;)、プロデューサーなどでした。
カメオ出演のようです。

~追記~②
YouTubeで上記したワンシーンを見つけたので貼っておきます。
彼女からクリスマスにプレゼントされたレコードを聞きながら、電子レンジを使って自殺しようとするが、その曲から流れてきた女性の歌声に魅了されて思いとどまるシーン。
https://youtu.be/cgGVK8N3aFo
超ド級の傑作。泣いた。小津オマージュな内側からの切り返し、ブレッソンばりの冷徹さを持ちつつも、ちゃっかり“夢のシーン”なんかやっちゃったり、人が泣くところを大胆に正面から捉えたり、意外と俗っぽいところのバランス感覚が好き。

しかし切り返しの内側と外側の取捨選択に何か法則性でもあるのかと思って注視してたが全くわけわからんくて最高であった。
モンテヴェルディのニンフの嘆き、めっちゃ名曲ね。