茄子

わたしたちの家の茄子のレビュー・感想・評価

わたしたちの家(2017年製作の映画)
5.0
ダニエル・シュミット『デ・ジャ・ヴュ』のオマージュだと思った。デジャヴュは過去と現在が接続する物語だったが、この映画は家という空間と空間が接続して終わる。(向こうは鈴で、こちらはプレゼントボックスのりぼん!)
サナは過去の記憶がないが、透子も過去が素性すら明かされない。化粧をするセリ、すっぴんのように見える透子。
男が近づくと、関係が破壊されるような闖入者のモチーフが深田晃司映画みたいで面白かった。場所に堆積された時間。
瀬田なつき『とどまるか なくなるか』も家族の失踪、そして家がテーマなのが似てる。
他にもそれぞれのパーツが名作から引用される、オリジナルはレプリカの来歴から生まれる。


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「このひとは誰、あなたは誰」/「あなたは私ですか」
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