sonozy

わたしたちの家のsonozyのレビュー・感想・評価

わたしたちの家(2017年製作の映画)
4.0
父親を失い、彼氏のいる母と二人暮らしの少女セリ。
船上で突然記憶を失い、偶然出会った透子の家に住まわせてもらう女性さな。
このまったく別々の物語が、ひとつの「家」の中で交錯する。

武蔵野美術大学映像学科→東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻・監督領域コースで黒沢清、諏訪敦彦両監督に師事し、本作がその修了作品という清原惟監督作。

「複数の物語がひとつの映画のなかに同居している映画」をつくりたいというアイデアを、音楽のフーガ形式を思い浮かべながら製作したという作品。

SF、ホラー、幻想、気、霊、目に見えない何か...言葉で言い表わせない不思議な世界観が素晴らしい。

舞台となる家は築90年とのことですが、子供の頃、親戚のおばあさんの家に行った時に感じた、古い家に漂う"気"のようなものを思い出しました。

PFFアワード: グランプリ
ベルリン国際映画祭: フォーラム部門正式出品
上海国際映画祭: アジア新人映画部門 最優秀監督賞
sonozy

sonozy