「アメリカ無神論者協会」の創設者にして「アメリカで最も嫌われている女性」と呼ばれ続けたマデリン・マーレイ・オヘアの半生を綴った作品。
公民権運動と息子の一言をきっかけに無神論者として突き進んでいく時間軸と、晩年マデリンを襲ったある事件の時間軸を交差するように描かれる。
本作で注目すべきは『ザ・ファイター』や『プリズナーズ』などで強烈な印象を残したメリッサ・レオが主演を演じているという点。
2つの時間軸であり、1つは回想的に無神論者としての軌跡を振り返る流れからして過去何作かメリッサ・レオを体験した人なら「あー、これはメリッサ・レオの演技力を堪能する映画」と直感するだろう。
1つ注意しなければならないのは、マデリン・マーレイの半生とは言ったもののかなり脚色されている点だ。
全てを事実として受け止める鑑賞はダメ・ゼッタイ。