ねるねる

マッドバウンド 哀しき友情のねるねるのレビュー・感想・評価

3.5
複数人物のモノローグが入る構成なので群像劇でもある。誰に感情移入するかで作品の見え方も違ってきそうだ。差別主義者の父親の独白もあったら、彼にさえ共感できる部分はあったのかとふと考えた。

ギャレット・ヘドラントは『オン・ザ・ロード』でも酒浸りの遊び人役で、イメージ的にはハマリ役。だが今作は戦争で病んでしまった心を抱えた複雑な青年。ジェイミーの純粋さが際立つ好演だった。

戦争は多感な青年に多くのことを経験させ学ばせる。功罪両面で。生まれ育った場所とは違う世界を知ることで価値感が変化する。これが一番大きいかもしれない。
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