このレビューはネタバレを含みます
原作は未読のまま鑑賞。
最初から最後までニが、気持ち悪くて、なんて嫌な男なんだと思いながら、世の中の男を平均するとこんな奴ができるのかもしれないと思い、悲しくなった。
主人公よしかは、高校時代からずっと片想いしている、イチと言う男性がいる。片思いと言っても,脳内で、高校時代の三つくらいしかない関わったエピソードを何回もこわれたテープみたいに繰り返しているだけで、名前以外の情報はいっさいなく、連絡先ももちろん知らない。
そんな脳内片思いをしている中で、職場の同僚がよしかに猛アタックを仕掛ける。
自分の趣味を押し付け、自分のやりたいことをやり、自分の話をひたすらに続ける。そして、それが相手が喜ぶと思っている。うまく行かないと都合よく周りのせい、もしくは好きな相手のせいにして、自分は被害者になって、心地良くなる。
それでも、最後にはなぜか、二とよしかが結ばれてしまうものだから、よく分からない。
絶滅した動物の話、してはいない街の人との脳内会話のシーンは面白かった。