ばし

勝手にふるえてろのばしのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
5.0
こじらせ女子映画のひとつの到達点!最高だ!!!こんなに極私的な内容なのに他人事とは思えない!ヨシカは俺だッ!ヨシカは俺なんだよォー!!(5部のナランチャばりに)

序盤不思議な感じで始まってハイハイそういう事なのね〜って把握していってしきった楽しみがわかった所でどんでん返し!終盤でさらにひっくり返してくるからもうガッツポーズが上がる上がる!!

そして考える広がりがあるのがわかる余白の作り方のうまさと細かい部分にも気を配られてる演出、映画的な対比など土台がしっかりしてるから安定感もあるし安心して見られる

キャラも魅力的でヨシカは言わずもがなだけど、二が後半いってからどんどん良くなっていって最後好き!!!っていうくらいよかった!!渡辺大知は色即ぐらいでしか見た事なかったけど、こんなに出来る人だったんだと驚いた!
ヨシカがインドアで内省的な"閉じた世界"で生きてきた人に対して二はアウトドアで一生懸命関わろうとする"開けた社会"の象徴みたいな存在として描いてあるのもよかった

しかも従来のこじらせ系と違って、空気感というか生感がすごいリアルだったし、なにより今まで見てきた中ではなかった"その先"も見せてくれたのがよかった!!

演出も赤いふせんとか花火とかよかったし、アンモナイトの対比も、現実を直視しなきゃいけなくなる瞬間の描き方も、「名前」の意味も、すべてが繋がってて気持ちいいの連打だった!!

見終わったあとは見た人と語りたくなる、桐島級の大傑作だった!!
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