ひねくれはちゅう類

勝手にふるえてろのひねくれはちゅう類のレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
1.0
あらすじ
泣いた。二度泣いた。


見なきゃよかった。こんなの見たらもう心の平和を取り戻すためにスパイダーバース見なきゃやってられないじゃないか。二時間映画が四時間コース。お陰でこんな時間(夜中の二時)である。松岡茉優め。

てか酷い話じゃないか。心の平和を保つために妄想という名の自衛手段を取ることはそんなに悪いことだろうか?

いや、悪いんだろうな。見たくない現実との距離を保つために、傷つかないように妄想で満足するんだ。そうすると、妄想で人生が足りるから、むしろ現実が邪魔になっていく。でも妄想で生活の糧を獲得する手段は現時点で(少なくとも僕は)得られていないから、いやいや現実を仕方なく過ごさなければならなくなっていく。ああ、考えるだけでリアルってクソだわ。

だからアンモナイトの歌で泣いたよ。妄想で生きてた主人公が、妄想の中で何度も思ってきた相手に名前を覚えられてなかったんだ。自分の妄想は自分の中でしか意味をなさず、現実世界に影響なんかないんだ。10年分の思いなんか何の意味ももたない。それに打ちのめされて泣く気持ちに共感して涙がでた。


……が、最後に裏切りやがって!酷いじゃないか!そのまま終われよもう!恋愛ってそんなに正義ですかね?ろくな恋愛経験してない岡村隆史はそんなに悪ですかね?いや、あの発言は悪いけどさ。
言っとくが悪いけどその男とあんまり長く続かないと思うぞ。これだけは言える、これは妄想をこじらせた嫉妬だ。