このレビューはネタバレを含みます
色んな愛の形を一本にまとめた映画。
親子の愛、同性愛、異性愛、友への愛。
「あたし、あんたが好きよ」
終盤にヒミコから娘へのこの一言、グッとくる。長年隔たりがあっても親子の間に長い言葉はいらない。でもずるい。
終わった後に頭に残る台詞がいくつもあり、本当に魅了されてしまった。「そんなこと言っちゃうなんてずるいなぁ」て何回も思った。
キャラクターも全員が魅力的で、個性があり、背景を感じさせる。あぁ西島さんはあんま魅力なかったかな。(笑)
主演のオダギリジョーは魅力爆発。どのシーンを切り取っても絵になり、耽美で中性的で色気がある。オダジョーファンになってしまいました。あの優しい独特のトーンの話し方もぴったり。
田中泯もすごい。オーラがある。ヒミコと名乗るに値するオネエ。田中泯を初めて見たのは永遠の０だが、あの時も忘れられない演技だった。人生の深さを感じさせられる名優だなぁ。
人生で何回も見返すであろう大事な一本になりました。心温まる名作。
減点するとすれば、西島さんのシーンってそんなにいらなくない？ていうぐらい。(笑)
