kazu1961

コロンバスのkazu1961のレビュー・感想・評価

コロンバス(2017年製作の映画)
3.7
▪️JPTitle :「コロンバス」
ORTitle :「Columbus」
▪️First Release Year : 2017
▪️JP Release Date : 2020/03/14
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-021
🕰Running Time : 103分
▪️Director : コゴナダ
▪️Writer : コゴナダ
▪️MusicD : ハンモック
▪️Cast : ジョン・チョー、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ロリー・カルキン、パーカー・ポージー、ミシェル・フォーブス
▪️Review
もう、のっけのオープニングから対称・非対称、遠近法、整然と計算された構図の美しさに魅入ってしまいます!!そこにインディアナ州コロンバスの代表名刺であるモダニズム建築が巧く絡んで日記のごとく描写されるのでとても美しいです!ごくたまに流れる感情を表す音楽、そして静かな会話と示唆に富んだセリフ。。。その全ての世界観が静けさの中に心の慟哭があって素晴らしい。

本作が長編デビュー作となった映像作家のコゴナダ。ヒッチコックや小津安二郎についてのドキュメンタリーを手がけてきた彼の名前は、小津作品に欠かせない脚本家の野田高悟にちなんだものだそうです。奥行きを生かした構図や間の取り方など、小津の芸術性を研究しつくして生み出された“映画の教科書”のようでもありますね。(参考:公式HP)

サンダンスで公開した本作で注目を集め、2020年にはコリン・ファレル主演、A24製作による最新作『After Yang』が公開予定です。楽しみな監督ですね。本作、主人公のジンを演じるのは『スター・トレック』『search/サーチ』のジョン・チョー。ケイシー役には『スプリット』『スウィート17モンスター』のヘイリー・ルー・リチャードソン。自然な会話劇に秘めた感情、素晴らしい演技ですね。

物語は。。。
舞台はモダニズム建築の宝庫として知られるインディアナ州コロンバス建築学者の父が倒れたという報を受け、韓国に移住していた息子のジンはコロンバスを訪れます。父との確執もありこの街に留まることを厭うジンが出会ったのは、夢を諦め母の看病を理由にこの街に留まる図書館員のケイシー。どこまでも対照的な二人の運命が交錯し、建築を巡り、語ることで、それぞれの新しい人生に向かって歩き出します。。。

エーロ・サーリネン、エリエル・サーリネン、IMペイ、リチャード・マイヤー、アレキサンダー・ジラルド。。。舞台はモダニズム建築の宝庫として知られるインディアナ州コロンバス。建築様式に興味がある人は必見ですね!!

▪️Overview
モダニズム建築の宝庫として知られるインディアナ州コロンバスを舞台に、対照的な2人の男女の恋愛模様を描いたドラマ。アルフレッド・ヒッチコックや小津安二郎についてのドキュメンタリーを手がけ、小津作品に欠かせない脚本家の野田高悟にちなんでコゴナダと名乗る映像作家による長編デビュー作。講演ツアー中に倒れた高名な建築学者の父を見舞うため、モダニズム建築の街として知られるコロンバスを訪れたジンだったが、父親との確執から建築に対しても複雑な思いを抱いており、コロンバスに留まることを嫌がっていた。地元の図書館で働くケイシーは薬物依存症である母親の看病のためコロンバスに留まり続けていた。ふとしたことから出会った対照的な2人は建築をめぐり、語り合う中で次第に運命が交錯していく。韓国系アメリカ人のジン役を「スター・トレック」「search サーチ」のジョン・チョウ、ケイシー役を「スプリット」のヘイリー・ルー・リチャードソンが演じる。(引用:映画. com)
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