Yuki

コロンバスのYukiのレビュー・感想・評価

コロンバス(2017年製作の映画)
4.4
2022初映画!!!

そして久々にベストムービー更新!!😭!

Filmarksのみなさん、今年もレビュー楽しみにしています。よろしくお願いします。

あー、好き好き好き好き。
映画だからこそできる!が詰まった作品。

U-NEXTありがとう。😭

部屋を真っ暗にして、映画と自分だけの世界になってじっくりこの世界観を味わって見た。(←この見方本当におすすめです。映画沼へ是非)←追記、目が悪くなるらしい、ブルーライト対応メガネしてるからいいよね?知らんけど。

何もかも心地が良い。そして美しい。色彩も、テンポも、声のトーンも、映像も、景色も、登場人物の表情も、ストーリーも。

特に映像は時々切り取られるドアップ(見たらわかる)が、たしかにわざとらしさはあるかもしれないけど芸術的だと思った。主人公が踊るシーンなんて特に。あとは畑みたいなところのシーンとか、、、。

印象的なのは“(建築を勉強して)見慣れた風景が一変した。まるで別の町に思えた。”
ってところ。建築って数学使いそうだし、難しそうだし、全然興味なかったけど、こんな素敵な分野なんだって思った。

建築が一つのテーマとしてあって、正直全然その知識ない私だったけどスーッとその魅力に引き寄せられた。

偶然出会った対照的な二人がゆっくりと心を通わせていって、ラストシーンに至るまでがもう、本当に、こんなの言葉にできない、、結末良すぎる。

建築の理屈じゃなくて、なぜその建物に「君」が「感動」したのか、聞かせて。というジン。

ちょっと違うかもだけど、就活で好きな番組のどんなところがすごいのかを論理的に説明しようと一所懸命になってたときより、支離滅裂でも何言ってるかわからなくても、身振り手振り激しくても「感動」したり「好き!」な理由を思いのままに説明する方が、本当にその番組を好きなことや、私の感性が相手に伝わったのと重なった。何なら私のような感情で話す口下手タイプは後者の方が刺さる。このシーンで無音になる演出がほんとに神だった。

ラスト、見つめ合いながら、どうでもいい雑談(雑談がそもそもどうでもいいという意味があるかもだけど)をダラダラとしながら、、、言葉にせずともお互い別れを惜しんでいるのがわかって、グッと来た。

すなわち、この作品は言葉のみで説明する小説ではなく、映像も音もありきの映画だからこその良さがあるんだとも思った。完全に映画の中に入り込めた、、、。

これをラブストーリーとしていいのか。なんか、恋人とか友達とかそんなありふれた言葉では説明できない、でもお互いにとって大切な関係がそこにあるのかもしれないと思った。
それをこの映画に全集中して感じられたら本当にその2時間はかけがえのないものになると思う。

もっと映画鑑賞が好きになった作品で新年初映画。

インディアナ州を調べたけど、建築もだし、静かな雰囲気が行ってみたくなった。気候は冬がめちゃくちゃ寒くて夏が暖かくてじめッとしてるらしい。

卒論やその他諸々に追われすぎてこういう、自分にとって1番大切な時間を取れなかったけど、これから仕事を始めるってなったら毎週絶対に一人で完全に自分と映画だけの世界になる2時間を取り入れたいと思う。
Yuki

Yuki