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コロンバスのaaのネタバレレビュー・内容・結末

コロンバス(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても良かった、、。舞台はモダニズム建築が溢れるインディアナ州コロンバス。地元コロンバスの図書館で働きながら母親の面倒を見ている女性ケイシーと、建築学者の父親の見舞いの為にコロンバスを訪れた男性ジンが出会う。対照的な二人だが、建築という共通項で語り、建築を巡り、共に時間を過ごすことでそれぞれが新たな人生に向かって歩き始める。この出会いは必要だったんだとわかりつつ、それ以上(少なくとも現段階では)進まないことがわかっている関係で。でも突っぱねるでもなく絶妙な距離感で互いに優しさを持って接しているのがなんとも切ない。ゲイブのケイシーへの距離感といい、愛に溢れていたな。だからこそ色んなことが切ない。監督は小津安二郎を敬愛しており、オマージュ作品だそう。まあしかしこの映画の主役は建築だと思った。人間ドラマも素敵だが、あくまで建築の邪魔にならない程度であったし、構図といい色彩といい音といい、静謐で美しい映画だった。
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