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Menashe(原題)
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『Menashe(原題)』に投稿された感想・評価

【STORY】
 ニューヨーク ブルックリンに住む正統ユダヤ教のコミュニティの物語。
 主人公のメナシェは妻を亡くし、息子を叔父に育てられる状態になっているが、本人は1人で息子を育てたく、自分の能力を証明しようとドタバタ奔走する。


【REVIEW】

 たまに"ラビ"なんかは映画に登場することはあるけど、こんなにもユダヤ教のコミュニティをしっかり扱った映画はあまり多くないと思うので勉強になるし新鮮。

 そんな、普段見られない人々を通して、それでも我々に通ずる普遍的な「親子の思い」を見せてくれる今作。

 最後にどう思うかが、観客の価値観によって大きく変わりそうなのも面白い。
Jun55

Jun55の感想・評価

4.1
ニューヨークのブルックリンには超正統派ユダヤ教徒「Hasidic(ハシディック)」の居住地区が幾つかあり、彼らは今なお「トーラー(モーセ五書)」の教えを厳格に守り続けている。
主に東欧からのユダヤ移民でありイーディッシュ語を話す。
この映画はブルックリンを舞台に超正統派ユダヤ教徒の父Menasheと息子Rievenの親子愛をテーマにしたドラマ。
主人公のMenasheは妻を亡くしRievenと二人家族なのだが、ハシディックの掟では妻を亡くすと子供を女性がいる親戚に預ける必要がある。
母親がいないと子供が育てる環境にない、と判断されるからだ。Menasheはラビから再婚を勧められるが、その気にならない。
(ハシディックは見合い結婚が一般的で、夫婦は愛を前提とするのではなく生活や子孫を育むことを前提としている)
うだつのあがらない父と安定した生活を送る叔父家族との間でRievenの心が揺れる。そしてMenasheは自分独りでもRievenを養うことができるということを不器用ではあるが必死に示そうとする。
ハシディックの生活を知りたいと思ったことが、この映画を観る理由だったが、父子愛という普遍的なところで感動することになり、それが却って新鮮で感動をより深めているのかもしれない。
父と息子の関係は、もともとぎこちない。そのあたりの微妙な関係をうまく表現している。
長く迫害の中でコミュニティを守り続けてきたユダヤ人だが、トーラーの教えの中にも、コミュニティの強さを守る秘訣となる興味深い掟があることが分かり、それを知ることができたことも収穫のひとつ。
umi

umiの感想・評価

4.0

正しきインディー映画。なんか割と日本映画っぽく感じた覚えがある。