ルネ

月と雷のルネのレビュー・感想・評価

月と雷(2017年製作の映画)
4.0
2017年10月7日公開。 監督は安藤尋。

原作は角田光代の同名小説。

小さい頃に母が家でしたりとか、色々問題のある家庭で育った女性(初音映莉子)のお話。

親が残した田舎の一軒家で暮らしつつ、スーパーのレジ打ちの仕事をする生活のリアリティがすごい。

彼女が幼い頃の一時期一緒に暮らした、父の愛人の息子(高良健吾)が訪れて来て・・・な展開。

セックスするシーンの初音映莉子の徐々に荒くなる息遣いとか、騎乗位とかエロすぎて死んだ。 自分から求めちゃう積極性も評価したいけど、洋服は勝手に脱がないでほしい。 007にも『脱がすのは奴らだ』ってタイトルの作品もあるしさ(ねーよ)。

初音映莉子は『ミツコ感覚』(邦画屈指の名作)での演技が最高だったのだが、『ミツコ感覚』でおかしなキャラクターを演じてた三浦俊介が、この作品にもチョイ役で出演してて嬉しかった。

次々に登場する程よく自由な人達の生き様も面白いし、初音映莉子が親の愛を希求して寂しさに震える感じも良かった。

テンポはあんまりよくないし、初音映莉子の演技も冷静に考えると結構下手なんじゃないかとも思えるのだが、なんとも味のある作品でした。
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