私の常識からすると、草刈民世さん演じる女には全く呆れてしまうし嫌悪感もある。
だからこそ、私には意外なストーリーとして面白く観ることができた(テンポはスローなので何度か睡魔に襲われたが)。
草刈さんが、くたびれてタバコばかりぼーっと吸っているメンタルヤバそうな訳あり風の女、しかし色っぽくてすぐ男から声をかけられる女を演じているところがこの作品の見所のひとつだと思う。
女目線で見ると、草刈さんの行動はどうしようもないだらしない女だと感じるが、オバサンはオバサンでも中年太りの醜いオバサンとは違い、孤独なジイサンどもからもてはやされる。「俺にはもったいないイイ女」なのだ(笑)。
以下ネタバレ
ラストのヒロインの微かな笑顔にほっとした。
女性の家を渡りあるいていた息子は、ついに変わることができてよかったね。