半身不随で車椅子生活をしている殺し屋とアシスタントの障害者の青年二人が主人公の映画。
ジャンルとしてはクライムスリラー辺りだがそれに留まらない多様な奥深さがあった。
一口に車椅子の障害者と言っても様々な経緯の人がいて車椅子の種類も多種多様。
そのギミックや、障害者が犯罪を犯せるわけがないという社会が無意識に持つ固定観念すらも笑いや殺しの演出に活かし、実際に障害者である俳優たちの訴えや表現も随所に挿入されている。
障害者という難しい題材を扱うだけなく、それを機能的に活かしてまさかの伏線回収もやってのける社会はヒューマンドラマクライムスリラー映画というのが新鮮かつごった煮なのに面白いので凄い。
パッケージはDVDスルーのボンクラ映画っぽいが侮るなかれ。