天豆てんまめ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

4.2
傑作!

スティーブン・スピルバーグ×メリル・ストリープ×トム・ハンクスで傑作でないはずがないと思ったら、やっぱり素晴らしい!

ベトナム戦争が泥沼化していた1971年、政府がひた隠す真実をワシントン・ポシントンの社主メリル・ストリープと編集長トム・ハンクスが政府の圧力を受けながら、明らかにすべく奔走する。

とにかく見ていて熱い!ハラハラするし、面白い!

タイトルの「ペンタゴン・ペーパーズ」とは、リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書のことで、そこには10年に渡る政府の欺瞞の数々がレポートされている。

その文書を手に入れることに成功したニューヨーク・タイムズと、先を越されながらも文書に辿り着き、更に深く真相を突き止めるワシントン・ポストは、政府から差し止めを要求される。

新たに記事を掲載すれば会社の存続も危ういと、会社の経営陣とトム・ハンクスら現場の意見は対立し、亡き夫から社主を継いだもののまだ経営陣に見下されているメリル・ストリープは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。

この板挟みメリル・ストリープの苦悩を観ながら、本当に天下一品の女優さんだと改めて思った。そしてメリル&トムの丁々発止のやり取りを観ているだけで興奮する。

はぁ~、面白かった!