Meow

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のMeowのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

メリル・ストリープにトムハンクスしかも監督スピルバーグ?!
スピルバーグは見終わった後に知ったけどめちゃくちゃ凄い映画でしたわ。
面白いとかじゃなくて凄い。

これが実話なんだからアメリカってマジでアメリカだわ〜。

ウォーターゲート事件は聞いたことあったけど、ペンタゴンペーパーなんてこんなどえらいもんもあったんですね。
(関係ないけど年々公開されるアメリカの機密文書って面白いよね。JFKとか。)

旦那が死んだ後に働いたこともない自分が会社のトップ、しかもこの時代に!部下も投資家も女のことなんか舐め腐ってる世の中ですよ。
知識も自信も信頼もない状況でこの時代に女性のトップがやっていくのがどれだけ大変だったか。

最後の30分。記事の掲載を決断する場面〜印刷所の様子〜新聞が世に出るシーンなんか見てて鳥肌立っちゃったよ。
一生懸命会社のことを勉強して、新聞社の役割とは何か。この記事を掲載することが本当に正しいことなのか。
自分や家族、会社や社員、そしてアメリカや報道の運命を賭けた決断。
夜中に会社の幹部が全員集まって時間がない中あーでもない、こーでもないって話し合うわけですね。そのシーンが本当に。切羽詰まってて。
そんな中で重大な決断を下さなきゃいけないって時の原点回帰ですよ。正射必中ですな。

ワシントンポストは私の父の会社でもなく、夫の会社でもない。もう私の会社です。って言った時は痺れましたわー。最初のオドオドしてた女性はもうどこにもいなくなってたわ。かっけぇ。
「もう寝るわね」って言って自分の部屋に戻った後に本当に眠れたのかな?
私だったらドキドキして朝まで眠れんわw

(女性の方が権力に屈しないイメージがあるんだけど、それって私だけ?
男って裏でコソコソして長いものに巻かれて権力者にゴマすって。そうやって出世していく生き物だと。上司に楯突くような男は派閥から除け者にされて、仕事できなくなるんだよな。
まぁ、私の周りがそういうの多いだけかもしれないけどw)

報道が仕えるのは統治者ではなく国民である。

最後にウォーターゲート事件の当夜で終わるのも凄い。この後、アメリカ中を震撼させることになる大事件とワシントンポストの活躍を示唆してますね。

続けてこの後シークレットマンを観た
2つの視点からアメリカの裏側を観た様な気がした
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