Liberta

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のLibertaのレビュー・感想・評価

4.8
ニクソン政権時に、ベトナム戦争に関する機密文書をNYTとワシントンポストが報じた結果、政権から起訴され、最高裁まで争った話。報道の自由と国家の安全保障の関係、正義と法律の関係、政治家と記者の関係など、現代社会の避けては通れない様々な矛盾がテーマとして盛り込まれており、しかもそれが1人の女性経営者の極めてパーソナルな視点から描かれる。見終わった後に監督がスピルバーグであることに気づき納得。メリル・ストリープはプラダを着た悪魔など強い女性のイメージだったが、今回は重責に苦しみ、悩みながら大きな決断を下す等身大の女性。満点でもいいが、-0.2点の理由として、報道の自由は大事だが、流出した機密文書を報道されたら政権としてはたまったものではないと思うので、強いて言えばその視点もあっても良かったという程度。これはこれで痛快なストーリー。
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