Sanald

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のSanaldのレビュー・感想・評価

5.0
特別試写会に参加させてもらいました。

ジャーナリズムに対して、現代人が忘れていた感情を呼び起こしてくれる名作です。



新聞は何のためにあるのか?
政治家に媚びを売るためか?
もちろん違う。
新聞は、国民のためにある。

国民が知っておくべき内容を知らせないで何をするというのだ。

政治は国民のためにある。
政治家の思うように操作されていては、大統領が「私こそが政治だ」と言っているようなものだ、とはとても刺さる言葉だ。
本当にそんな政治で満足しているのか?
一国民として、政治を考えるのはとても大切なことだと思う。
そして、疑問を見つけること、違和感を感じることも忘れてはいけない。





ジャーナリストを目指すと決めた時、私は何を思ったか?
何故、ペンを持ちたいと思ったか?
伝えたいことがあるからだ。
手に取る人が知らなければならない真実を伝えたいからだ。

ふわふわと生きている私に稲妻のような衝撃を与え、また前へ進む勇気と尊敬の心を与えてくれた今作品に感謝する。

就活が本格する前にこの作品に出会えて良かった。


メリル・ストリープ。
尊敬してやまない大女優。
男社会で生きる凜とした女性を演じさせたら、彼女の右に出るものはいないだろう。

トム・ハンクス。
確固たる意志を持った彼の行動はまさに目指すべきジャーナリスト像だ。
強固といえばそうなのだけれど、それくらいの揺るぎない信念がなければ、国全体を揺るがす内容の記事は書けない。彼の熱演こそが映画を盛り立てている。

素晴らしいキャスト、
素晴らしい監督、
そして素晴らしい音楽と、
どこを取っても最高の映画だった。

現行政治に異議のある人はもちろん、政治に興味のない人にこそ見て欲しい。

Sanald

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