QTaka

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のQTakaのレビュー・感想・評価

4.3
面白い映画というのはこういう映画なんだろうと思う。
テーマ、ストーリー、キャスト、カメラワーク。
ほぼ同時にスピルバーグが撮った、『レディー・プレイヤー・ワン』とは、全く違う映画作りだったと思う。
両作を同じ週に見る事ができたが、その面白さは全く異なるものであり、どちらも面白かった。
でも、この映画、カメラの前で役者が演じる、そこから生まれる物は、私たちがず〜っと昔から見てきた映画の姿なんだとはっきりと確認できた。
だから、この映画は面白い。

この映画には、二つのテーマが有る。
一つには、女性の社会進出であり、もう一つには、メディアと国家の問題だろう。
どちらも今、私たちが向き合わなければならないテーマであり、そのことをスピルバーグはこのように示してくれた。
それも、抜群の映像とわくわくするストーリーで。
ただただ、スピルバーグには感謝しかない。

スピルバーグが、今撮らなければならない映画として世界に提示したように、私たちも今この映画をみんなで見なければと思う。
QTaka

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