YUMI

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のYUMIのレビュー・感想・評価

4.0

ペンタゴンペーパーズ 最高機密文書
The Post
スティーブン・スピルバーグ監督

▼あらすじ
1971年、ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国内には反戦の気運が高まっていた。
国防総省はベトナム戦争について客観的に調査・分析する文書を作成していたが、
戦争の長期化により、それは7000枚に及ぶ膨大な量に膨れあがっていた。
ある日、その文書が流出し、ニューヨーク・タイムズが内容の一部をスクープした。
ライバル紙のニューヨーク・タイムズに先を越され、ワシントン・ポストのトップで
アメリカ主要新聞社史上初の女性発行人キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)と
編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は、残りの文書を独自に入手し、
全貌を公表しようと奔走する。真実を伝えたいという気持ちが彼らを駆り立てていた。
しかし、ニクソン大統領があらゆる手段で記事を差し止めようとするのは明らかだった。
政府を敵に回してまで、本当に記事にするのか…報道の自由、信念を懸けた“決断”の時は近づいていた。
ーオフィシャルページ抜粋ー

スピルバーグ監督は、トランプ氏が大統領に就任した
直後にこの作品を撮り始めたという。
また、「この映画は、フェイク・ニュースに対する解毒剤である」とも断言しているという。

「この会社は父の会社でも、夫の会社でもなく、私の会社よ」
と言い切ったあとのキャサリンの立ち居振る舞いが
序盤では、自分の人生に対しての自信のなさや迷いが
チラチラと垣間見えていたのが嘘のように、堂々として見えた。
1970年代のアメリカビジネス社会では女性の立場が非常に弱いとされていた。
そんな中、アメリカ初の女性新聞発行人として、リーダーに
成長していく様子が見ていて清々しかった。

「永遠に美しく」では美しさと妖艶さ。
「プラダを着た悪魔」では仕事に対しての熱と狂気
「マーガレット・サッチャー」では鉄の女、女性リーダーとしての強さ
マンマミーアでは母親としての強さ。

女性の美しさと、強さ。
毎回素敵な表現を見せつけてくれるメリル・ストリープは、
まさに名女優と言わざるを得ない。と、私は思っている。

単純に映画がすきで、素敵な作品にであえることが嬉しくて沢山の作品を見てきたけれど
歳を重ねる毎に、この作品が、監督が伝えたい事はなんなんだろう?登場人物たちのバックグラウンドや、
時代背景をもっと知りたいと、強く感じるようになった。割とよい歳になってきたけど、
将来の夢は、今自分がやっている仕事を活かして映画関係の仕事をしてみたい、
なんてことを考える。甘くはないよね、人生。まだまだ努力が足りないな。
YUMI

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