コロン

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のコロンのレビュー・感想・評価

4.0
夫の死(自殺?)により、思いがけなくワシントン・ポスト紙の社主になってしまったキャサリンが勇敢で一流の新聞発行人に変貌する物語。「報道が仕えるべきは国民だ、統治者ではない」という最高裁の判決は非常に重い。報道の自由を統制しようとする権力者の意に反してペンタゴン・ペーパーズを報道するか否か、で苦悩するキャサリンをメリルが繊細に演じ切った。メリルが主人公だということを良く弁えて、脇役に徹したトムの演技も見事。ニクソンを失脚に追いやったウォーター・ゲート事件に繋がるラストはとてもスマート。キャサリンとブラッドリーという正義と反骨の社主と編集主幹がいたからこそ、バーンスタインとウッドワードがウォーター・ゲート事件の真相を暴けたということか。トランプがニクソンとダブってしょうがない。
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