ふぃるま

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のふぃるまのレビュー・感想・評価

4.5
見応えがある。

これはひとりの女性が自信を掴む物語であり、仕事の話であり、権力者VS報道の戦いの話でもある。
しかし私はこの映画は、新聞という報道媒体を描いた映画だと思った。

新聞がどういった意志を持って作られ、どう存在するべきか。
この時代遅れの媒体の映画をあえて今作る意義とは。
誰かの無責任な発言が世界に広げられる今だからこそ作られたのかもしれない。

なので原題の『ポスト』と邦題とでは、少しばかり映画の雰囲気が変わってしまう。
確かに日本で『ポスト』と言われても……という気はするが、ここはあえての原題でしょう。

しかしスピルバーグは映像で語る作家である。
新聞が刷り上がる工程で感動できるとは。

それとデジタルに移行するまでの仕事の風景っていいね。
人がその手で何かを作り上げているって感じがするのです。
ふぃるま

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