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蜘蛛の巣を払う女のmitzのレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
2.0
天才ハッカーのリスベットが犯罪組織と対峙する「ドラゴンタトゥーの女」の続編作品。
一言で表現すればハリウッド版の火サスです。「生き別れた姉妹」「秘密を握った少年」「崖での最終決戦」など(本国では斬新なのかも知れませんが)徹底的にベタ路線です。前作ほどのビビッドな演出もなく、全体的に薄目の味付けにより「観易い作品」ですが、この作品の個性が損なわれました。
キャスティングも軸となる登場人物たちもやや没個性的な印象です。特に主人公リスベットは悲哀に満ちたダークヒーロー要素は失われ、必殺仕事人のような汎用性の高い殺し屋に過ぎません。如何に前作のルーニー・マーラが容姿込みでハマっていたのかを再認識できました。
ミレニアムシリーズはまだ2作残っていますが、小銭稼ぎの手垢コンテンツとして枯れてしまわないことを願います。
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