かわとも

蜘蛛の巣を払う女のかわとものレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
3.3
ミレニアム4。

キャストが刷新。
3までと原作者が異なるから、なのでしょうか。
クレアも悪くないですが、やっぱノオミのリスベットが良かった。ミカエルもオシャレすぎません?左派紙のジャーナリストですよね…。

たくさんの方がレビューしてますが、4の原作自体、アクションシーンが多かった。映画化するにあたり、アクションシーンが増えるのは必然だったでしょう。

アクション作品をテンポ良く作ったら、こんな感じになるのかもしれません。

しかし、ミレニアムの面白さはネット世界を巧みに泳ぐ事と現実世界のあらゆる暴力に対する攻防、サスペンス溢れたストーリーじゃないのかなぁ?と。アクションシーンが多すぎると、他のエピソードが削られます。
個人的にはアウグストの描き方が物足りなくって残念に感じました。
マーキュリーライジングのオスメントが演じたような男の子のはずが、その辺りあんまり描かれてなくって、物足りなかったです。可愛い男の子なのは良かったです。

リスベットとカミラが対照的な双子なのも、この作品のキモとも言えるのではないでしょうか。
ザラチェンコが可愛がった娘と、そうでない娘。金髪と黒髪。カミラのほうが美少女だったという。そして、カミラは人を操るのが上手かったというくだりが原作にはありました。
1人の人間ではないけれど、互いが互いの隠と陽なんですよね。そこらへんの確執みたいなものは、今後は描かれるのでしょうか。
きっと、カミラは生きてるんだと思います。

そういえば、ラスト近くのカミラとの対峙シーン。
これ、原作にあったっけ?

ミレニアム5.6にはそんな記述があるのかもしれません。まだ読んでないので、これから読みます。
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