リラリオ

地獄愛のリラリオのレビュー・感想・評価

地獄愛(2014年製作の映画)
3.0
「ベルギーの闇 三部作」第二章。
ど変態カップルによる殺人行脚!!

第1幕 「グロリア」
病院の霊安室で働くシングルマザーのグロリアは、出会い系サイトで知り合った男性ミシェルとデートをする。

「写真で見るより美しい⋯いやぁ~魅力的だ!」会うなり、グロリアを褒めちぎるミシェル→意気投合→即抱かれ、すっかりミシェルの虜に…→翌朝、娘の前でも構わず、イチャイチャ→ミシェルに娘の面倒を頼み、出勤→が⋯ミシェルは娘を放置、部屋を物色し始める→「チッ!!⋯こいつ、金持ってねぇな⋯」
仕事を終え、ウキウキで帰宅→しかし、浮かない顔のミシェル→「どうしたの?」→「金の工面をしないと⋯取引先にすぐ支払わないと取引停止にすると脅された」→「⋯少しなら貸せるけど。小切手でいい?」→「いや、現金で!」
会ったばかりで金の話、普通ならこの時点でコイツはやべぇ奴だと気づくはずだが⋯ああ、恋は盲目、グロリアはネットで知り合ったよーわからん男に金を貸してしまう。
まんまと金を騙し取ることに成功したミシェルはグロリアにニセの携帯番号を教え、その場を去る。

何度も電話をかける→が、繋がらない→涙に暮れる→娘を放ったらかし、夜の街へ→ミシェルを探し回る→クラブで女とイチャつくミシェルを発見→車で待ち伏せ→ビビるミシェル→「訳を話そう」→突然頭痛に襲われ、悶え苦しむミシェル→「大丈夫!?」→ミシェルを家まで送り、ベッドに寝かす→机の上には、グロリアと次なる獲物の写真→詐欺られたことに気付く→ミシェルも正直に白状する→「頭痛は事故の後遺症…商売の話は嘘。俺はヒモだ」
しかし、ぞっこんラブで思考回路がぶっ壊れてしまったグロリアは「それでもかまわん!あなたと一緒に生きていきたい!」
こうしてグロリアは、友人に娘を預け、ミシェルと共に獲物を狩る旅へ!!

第2幕 マルグリット
ミシェルはぽっちゃり中年女性マルグリットと結婚する。

ろくでなしの旦那と離婚した可哀想な妹設定のグロリア→「離婚したばかりで…同居して世話をしたい!」→3人の同居生活スタート→夫婦の営みタイム、奇声を上げ邪魔をするグロリア→さっそくマルグリットから金を引っ張り出そうと話を持ちかけるミシェル→「子供を持つことは多分できないが、店なら持てる…二人の子供として店を育てよう。開業資金の不足分を出してくれ!」→十八番のエロエロお触り攻撃→しかしグロリアに邪魔される→「この二人…本当に兄妹か?」さすがに怪しむマルグリット。

邪魔されないように地下室でSEXを試みる→が、見つかる→嫉妬に狂ったグロリアはマルグリットに飛びかかり首を絞め、殺してしまう→驚くミシェル「あと少しで金が手に入ったのに…何してんの!偽夫婦ならSEXも仕事のうちだゾ!」→が、自分が強烈に愛されてると実感したミシェルは、マルグリットの死体の横でグロリアを抱く→グロリアはマルグリットの死体を解体して溶かし、川に流す。
ミシェルはグロリアに「もう君以外とSEXしない」と約束する。

第3幕 ガブリエラ
今度の獲物は、金持ちキリスト信者の老女ガブリエラ。

近づくことに成功→グロリア、またまた嫉妬発動→口論→地団駄を踏み、暴れるグロリア→ナメナメ攻撃で機嫌が直る→金巻き上げ作戦開始→思うようにいかず→「こうなったら…」→禁止された秘技を使う→が、またまた見つかる→怒り狂ったグロリアはガブリエラを撲殺…
そして、2人は永遠の愛を誓う。

第4幕 ソランジュ
シングルマザーのソランジュが経営する牧場で暮らし始めるミシェルとグロリア。

今回は事故を起こし、保険金を手に入れる計画→だが、美しいソランジュにデレデレのミシェル→ソランジュの娘エヴァのことも可愛がる→そんなミシェルにご立腹のグロリア→「お前…私の娘には冷たくしたのに、なんであの娘可愛がってんだよ!!」→エヴァは、グロリアをやべぇおばはんだと気づき、拒絶する→どうしてもソランジュを抱きたいミシェルは、グロリアに睡眠薬を盛る…。
そして、ソランジュはミシェルの子を妊娠してしまう…。

1940年代にアメリカで実際起きたカップルによる連続殺人事件「ロンリー・ハーツ・キラー事件」を題材にした作品。
男に溺れ、狂気の殺人鬼と化するシングルマザーと獲物をミスチョイスした結果、やべぇ女に粘着され、完全に支配されてしまう情けねぇ結婚詐欺師。
突然ミュージカル調になったり、どうしてそうなる展開がてんこ盛りで、果たして「ベルギーの闇」とは何ぞやとなるよーわからん映画だった。
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